写真の赤で囲った部分がエレメントハウジングです。
オイルフィルターが収納まっているケースの部分ですね。
ぱっと見は一番丸出しで簡単に外せそうですが、インマニを浮かさないと取れないボルトが1本あります(^^;
今回はエンジンブロック側面にもオイルが溜まっていたので、掃除しやすいようにまるごと外しました。
ベルト、テンショナー、ガイドローラーもすべて新品に交換!
写真の左側が新品のパーツです。
テンショナーやガイドローラーは、ベアリングがダメになる音が出始めます。
過去にベアリングがバラバラになって、ローラー部分が無くなっている車両もありました。
今時の車両はベルトが1本で全ての補記類を駆動していますので、切れる前に予防整備をお勧めします。
エレメント周りとベルト周りをある程度組み立てて、イグニッションコイルを外すと、問題発生!
5番と6番のプラグホールが水浸しでした(^^;;
コイルはさびだらけ、、、何故??
ひとまずエアで水を飛ばそうとしましたが、噴水状態です。
飛ばしきれないので、プラグホールのガイドプレートを外してみると、、
写真の5番、6番のプラグホールが池状態。
完全に水気が無くなるまでエアで飛ばします!
赤線のように、ワイパーカウルから流れ落ちた水が、エンジンルームを仕切っているパネルの隙間から浸入していました。
エンジンだけでなく、両サイドの三角に仕切られた部分も、水抜きが泥などで塞がれて5センチくらい水が溜まっていました。
水位が上がればバルクヘッドのハーネスグロメットから室内に浸水します。
このエンジンはインテークパイプが5番、6番の上を通っているので、青線部分にしかカバーがありません。
なので進入した水がダイレクトにプラグホールに溜まってしまっていたようです。
エンジンルームを仕切っているパネルはブチルゴムで補修された形跡がありましたが、しっかり密着されておらず、役目を果たしていなかったので、綺麗に掃除して防水テープを貼りなおしました。
パネル自体も割れていた部分を補修しておきました。
純正のパネルも修復して、水は入らなくなったのですが、万が一浸水したときのために、エンジン上部の空間にパネルを作って、エンジンを避けて流れるように勾配をつけて設置しました。
反対側も、純正のパネルから浸水すると、ちょうどエンジンマネージメントのコンピューターに直撃するので、同じようにパネルを設置しました。
最後に、ワイパーカウル付近にホースで水をかけて浸水テストしましたが、全く問題なし!
ゲリラ豪雨でも浸水しないはず!
X5、X6オーナーの方は、梅雨前に浸水チェックしたほうが良いかもしれないですね!
ボンネットを開けた状態で、フロントガラスに水をかけて、エンジンの上に流れて来るか目視で確認できます。
流れてくるようなら早めに処置を!!